窯変 源氏物語~夕顔~ レポ05 [窯変 源氏物語~夕顔~]
季節は巡って3月になりました。
こちら側の更新はお久しぶりになります。
2WAYでお付き合いくださってる方はご存知かと思いますが、私事バタバタバタバタバタバタバタバタ
…日常の雑多に飲まれております。
so-netのblogが気付けば新しくなってましたね。
ちっ!とっても使い難い&不具合あり過ぎで困ってます。
「PATi★Night」の当落とか、
TM NETWORKのtourの当落とか…どっちも求むチケットなのですが。
最後まで書かないと気持ちが悪いので、のんびりレポを完成させたいと思いますので、よろしかったらお付き合い下さい。
窯変 源氏物語~夕顔~ レポ04 [窯変 源氏物語~夕顔~]
六月も過ぎれば、秋になる――。(旧暦だから。)
すっかり妻(葵の上)の待つ左大臣邸に訪れる気もなくなり、舅である左大臣からの恨み言を聞く事にもすっかり慣れ、別段それをなんとも思わなくなっていた。
源氏「なんの破綻もない。破綻もない端正に取り囲まれて、その結果、私は既に倦んでいた。」
時折みせる“闇”の部分を読み上げるヒロの表情は、とても疲れた大人の顔をしていました。
六条御息所との関係について老成した顔つきで語り始めます。
源氏「御息所は噂に違わぬ素晴らしい女性であった。と同時に、私より七歳も年上の彼女は、既に一つの時代を終えてしまった人でもあった。」
源氏「時代を終えた彼女にとって、この私こそが、男の形をした、一つの輝ける時代そのものだったからだ。」
なんだか御息所について語る源氏は冷たい。
自分の方が御息所の美しい手習いを目にして“どうしても手に入れたい”なんて思って夢中になって捕まえた癖に、この時点では既に源氏にとって御息所は学ぶべきものを学び終えた“過去の人”。
源氏「私を求め、私を放し、一人寝る夜離れの床で彼女が何を思っていたのか。」
窯変 源氏物語~夕顔~ レポ03 [窯変 源氏物語~夕顔~]
乳母の家の門が開き、惟光が随人より最前の扇を受け取り“待たせた”事に対しての口上を述べる。
お話の設定では惟光と源氏は同じ歳の何でも話せる気の置けない間柄。
頭中将(嫁の兄)とは違う大切な存在。
そんな惟光を演じる基誠サンは大蔵流狂言師でヒロより10歳年下。
ああ、ヒロと違ってとってもしっかりしてる(毒)
じゃなくて、違和感無くすんなり主と従者であり、仲間な感じが致しました。
ずっと拝見したいと思ってた方なので狂言では無い舞台ですが、実際に観る事が出来て幸せ。
基誠サンみせて下さってヒロありがとーーっ(。・ 人 ・。)
頭中将等を演じた右矩サン(和泉流狂言師)もですが、所作や言葉の全てに狂言の型や抑揚が感じられて、その一つ一つをひっそり拝見するのも楽しみでした。
一見すると自由に演じてる風に見える動きの、発声の全てが様式美。
キャストを最初に知った時、普通の役者サンでは無く、能楽師のお二人が「源氏物語」を演じる事自体に深い意味がある様に感じられました。
と、思ったのも、能楽師は生まれた家によってその後の“能楽師としての生き方”が決まっているから。
シテ方(主役)の家に生まれれば、生涯シテ方。
ワキ方(脇役)の家に生まれれば、生涯ワキ方。
お二人とも狂言方の家に生まれた狂言方で、決して役割を超える事はありません。
“皇族”から役割を超え“臣籍”に降ろされた“源氏”
身分制度は消えたけど、人間はそれぞれ生まれ持った星回りがある気がしてなりません。
源氏は生れ落ちた時から常に人から見られる事を無意識に意識する星回り。
それを演じるヒロも常々ずっと人から見られる事を無意識に意識する事が身に付いた人生。
ヒロの気配は所作はとても綺麗です。
望んでも手に入らない生まれ持って備わったもの。
窯変 源氏物語~夕顔~ レポ02 [窯変 源氏物語~夕顔~]
コロスより本を手渡され、ヒロが源氏になります。
着ていたジャケットを脱ぎ、おもむろに淡々とした口調で読み始めます。
源氏「その夏も、終わりに近づいていた。
都を南へ六条あたり――
その頃私は、そこにある邸へと、忍んで通わなければならなかった。」
“読んでいる”と云うよりは“過去を振り返って語ってる”様な気配。
本に添えられたヒロの手、長い指が光の陰影で白く浮かび上がり影を深くし、より一層指先が艶かしくなり…ページを捲る指先が別の生き物の様。そっと後ろに組まれたもう片方の指先も無造作にみえつつも綺麗。
しかも、手を眺めると本を読む為に目線を落としたヒロの睫毛と睫毛の影、行間を追う目線の動きも観れて
朗読ってイイ(。・ ∀ ・。)(←絶対に趣旨を間違ってる。)
が、ヒロのみ本のしおりのリボンをぶらーーーんとさせてるのが気になる(←読みっぱなしだから仕方無いんだけど)
窯変 源氏物語~夕顔~ レポ01 [窯変 源氏物語~夕顔~]
遠くなる位長い“忘れない為の覚書”の始まりです。
今回はちゃんと原作に添った“誰しもが知っている”お話の“朗読”なので、“動物園物語”の様な恐ろしい状態にならないと思いたいのですが…絶対に無駄に長い(笑)
何処までつづくやら?
とっても偏った貴水博之サンのファンな私の、適当な源氏物語・能・狂言の知識と曖昧な記憶で作られているので、少々間違っているかもしれませんが、その辺はスルーしてやって、お付き合い下されば嬉しいです。
-
『窯変 源氏物語~夕顔~』/THEATRE1010/2008.02.02-03 観劇
<キャスト>
名取 裕子(夕顔・六条御息所・右近・中将)
尾上 青楓(舞)
三宅 右矩(頭中将・滝口の武士等)
大藏 基誠(惟光)
貴水 博之(光源氏)
開演のベルが鳴り、物語の始まりを告げる落ち着いたトーンのヒロの声が暗転する客席に響きます。
ヒロ「窯変 源氏物語…」
その声で既にごはんが美味しくいただけそうです(変態)
白い花よ 十代の夏の終わりに短くも咲け






